遺産分割の流れと注意点  

  • 遺産分割を進めるとき、どのようなことに注意したら良いのか?
  • 遺産相続手続きをなるべくスムーズに終わらせたいが、どうしたら良いか?

遺産分割を行うときには、なるべくスムーズにトラブルのないように進めたいものです。

以下で遺産分割の流れと注意点を弁護士が解説していきます。

 

1.遺産分割の流れ

遺産分割は、以下のような流れで進めます。

  1. 相続人調査
    戸籍謄本等を取得して、すべての法定相続人を明らかにします。
  2. 相続財産調査
    預貯金、不動産、株式などの相続財産の範囲を明確にします。
  3. 遺産分割協議
    相続人が全員参加して遺産分割協議を行います。
  4. 遺産分割調停
    遺産分割協議が成立しなければ、家庭裁判所で遺産分割調停を行います。
  5. 遺産分割審判
    調停が不成立になったら審判となり、審判官が遺産分割方法を決定します。

 

2.遺産分割の注意点

遺産分割を行うとき、以下のような点に注意しましょう。

 

2-1.遺産の価額が少なくてもトラブルになる

遺産相続トラブルというと一部の富裕層の抱える問題であるかのように思われるかもしれませんが、実際にはそうではありません。家庭裁判所で遺産分割調停になっている事案の70%以上が総資産5000万円以下の案件です。相続トラブルは決して他人事ではありません。

 

2-2.未成年者がいる場合の遺産分割協議

父親がなくなって母親と未成年の子どもが相続する場合、母親が子どもの代理人として遺産分割協議を進めることはできません。母親と子供の利益が相反するからです。

この場合、家庭裁判所で「特別代理人」を選任する必要があります。

 

2-3.認知症の方がいる場合の遺産分割協議

重症の認知症の方が相続人となっている場合、その方が遺産分割協議に参加しても有効な遺産分割協議ができません。相続人に法律行為を行えるだけの判断能力がなければ、「成年後見人」を選任する必要があります。

 

2-4.外国に相続人がいる場合の遺産分割協議

海外居住で日本に住民票がない方が相続人となっている場合には、印鑑登録証明書を取得できないので、在外公館にて「サイン証明書」を発行してもらい、遺産分割協議書に添付する必要があります。

遺産分割をスムーズに進めるためには、知っておくべき法的知識が多数あります。対応に迷われたら、お気軽に弁護士までご相談下さい。

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